
更新 2006年12月28日
さて、その後のご報告であります。
皆様にはいろいろとご心配いただきありがとうございました。
10月にある方とお話する事が出来まして、とても有意義なご意見を伺えました。
その方の了解も得まして、そのお話について書きたいと思います。
その方も私の作品を前に読んで下さっていて、そして、「灼熱の○シーズン」を
お読みになりまして、これはちょっと余りにも似すぎているとお思いになり、
編集部へお手紙も書いて下さったそうであります。ああ、ありがたい。
その方の言われるのは、設定がかぶるものであったとしてもその作品が作者の
生み出したものであれば、その人なりの面白さも出てくるはずなのに、
作品自体が面白くなかった。明らかにキャラクターが生きていなくて、ただ、
Hの描写だけな話で、作品自体が不自然な出来になっている。
『迷える子羊」の方が面白かった。
という事であります。
「ああ、思うところは同じなんだなあ」とある意味納得いたしました。
人にはいろいろなとらえ方があると思いますが、
同じように感じてくださる方がいらっしゃるというのは、
とても心強いものだと思います。
その方のお手紙が編集部でどのように受けとめられたのかは、
全然分かりません。
簡単で申しわけありませんが、
ご報告させていただきます。
更新 2006年7月23日
今回は、皆様のご希望が多かった、パクリ疑惑の検証などに挑戦してみたいと思います。
まったくもって思いがけない事態に動揺しまくりまして、いろいろな方にご相談し、意見等をいろいろとお聞きしました。
そして、結果としてクロ判定がダントツでしたので、とりあえずこういう形でのせてみますので、皆様の良識ある判断をお願いします。
そもそも、「迷える子羊」という作品は、亜州黄龍伝奇のパロディ小説であり、冬コミあわせのクリスマス本として発行いたしました。
当然としてクリスマスがキーワードのお話でありまして、ちなみに「迷える子羊」、「迷える狼」、「迷える恋人達」と三部作品となっております。
| 迷える子羊 | 某灼熱の○シーズン | |
| 名前 | 工藤 秋生 | 工藤 忍 |
| 経緯1 | 大学4年のクリスマスを前にして、つきあっていた彼女に突然、別れを告げられる。そもそも、相手から告白されて付き合ったのであったが、実際につきあってみると何か物足りないからという理由で、一方的に振られてしまい、クリスマスの夜、独り身の男子学生有志による残念会に参加し、酷く酔ってしまう。 | 大学4年の12月のある日に、彼女にいきなり振られる。彼女から『別れたい』ときりだしてきたのだ。相手から告白してきて始まったつきあいだったが、これといって理由なくして「別れたい」と言われても、納得できなかったが、理由を問い詰めると、身体があわないから、セックスが楽しくないからだと告白され、自暴自棄になりひとりで飲みあるく。 |
| 経緯2 | 街中で酔って動けなくなってしまった秋生が見かけたゴージャスなカップル。美女を優雅にエスコートする男の格好よさに目を奪われるが、酔いがまわって、寝込んでしまう。 | たまたま入ったバーで、いちゃつく隣りのカップルに、ついついムカついて、『煩い』と呟いてしまい、それを耳にした相手の男にからまれ、喧嘩になりそうになる。 |
| 経緯3 | 寝ているところを起こしたのは、見知らぬ男達で、秋生を強引に何処かへ連れて行こうとする。身の危険を感じて抵抗するが、酔いもあってどうすることも出来ずにいるところを、「連れ」を装って助けてくれたのは、先程見かけた優雅な身のこなしで女性をエスコートしていた男であった。 | 相手に独りで飲みにきていることをからかわれて、グラスを投げつけそうになったところを、「連れ」が迷惑かけたと謝り、酔っているからと相手の怒りを削いでくれる男。謝らなければならないのに、素直になれず、また酒を飲もうとするが、男にとめられる。 |
| 経緯4 | 男に救われたものの、酔いが回ってゲロを吐き、意識を失う秋生。 気がついたのは、見慣れる豪華な部屋の一室で、部屋の主は先程助けてくれた男であったが、したたかに酔った事を冷たく批判されて、自分が悪いとは分かっていても素直になれず反感を抱く。 |
無茶な飲み方をしない方が言いと諭され、自分がセックスが下手で彼女に振られたことを、告白する。そして、酔っている事を言いことに、どうせ二度と会う事はないだろうと、相手に愚痴り、セックスが好きかと尋ねる。そして、男にセックスにそんなに興味がもてないのは本当の快感を知らないからではと言われる。 |
| 経緯5 | 男をホストと勘違いした秋生は、自分に欠けている男としての部分を、教えて欲しいと頼み込む。 「どうか僕を立派な男にして下さい」 |
男が本当の快感を知っている事に興味を覚え、「じゃあ、あなただったら教えてくれますか」と頼む。 |
| 経緯6 | 秋生は性的な意味合いで言ったのでなかったが、男は勘違いして、秋生を抱いてしまう。 なかった事にしてしまおうか、逃げようかと迷うが、男にまた夜にと言われて、結局そのまま部屋で男を待つ。 |
男と一緒にホテルへ行き、話をするだけだと思っていたら、キスするはめになり、結局優しくするからと言われて、抱かれてしまう。が、翌朝、怖くなって逃げだしてしまう。 |
| 経緯7 | 男の帰りを待つ秋生。そして、初めてお互いの事を知ることになる。 大学4年で春から就職する会社が「東海公司」という商社であるという事を話す秋生。実は男こそその「東海公司」の社長なのであった。 |
4月になり、就職した会社は、業界では超人気の旅行会社で、配属されたのはその中でもベテランばかり集められた企画部であり、その上司が偶然にも一夜を共にした男であった。 |
| 相手 | ビンセント・青。30歳。 | 仁科 貴英。30歳。 |
文庫本ですから、一見確かに違う話にはなっているものの、類似しているところは「迷える子羊」の部分です。
この他にも後半部分、2人は仕事でリゾート地に出かけます。このあたりは、「ビーチリゾートは恋の嵐」ぽく、ツーリストで視察だといっても、南の島でまったりの2人。
一度、読んでいただくのが一番いいかと思うのですが、買うのは勿体ないので、やめましょう。
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